小川:家具も、なんでもOKです。だから、こういう家具を置いてくださいというのは全くないので、暮らし方は自由です。建築家で家具をこういうものを使いなさいっていう人もいますけど、そういうのは全然ないです。

芦澤:頼まれたらやられる。

小川:あ、頼まれたらやりますよ。栃木で作ったLIBRARY HOUSEは、リビングに本をおいて暮らしたいと言うので、作りました。それでここは本棚になっています。暖炉があって、主寝室で、コートがあります。中が見えないんですけど、部屋が広く感じるようにしています。バスルームにも、中庭があります。福井で作った2世帯住宅は、お母さんの家、若夫婦の家に分かれています。リビングルーム、ダイニングルーム、寝室、子供室、キッチンです。キッチンも外を見ながら生活できるようにしています。子供世帯のリビングルーム、キッチンですね。夫婦の子供室、キッチンとリビング。お母さんの部屋です。これはある会社のエントランスロビーの空間です。インテリアの仕事で、部屋の壁を全部色が変わるガラスの壁と映像の壁で作りました。光の壁が、空間のイメージを変えていくようなインテリアにつくりました。リビングルーム、キッチン、9mのキッチンカウンターです。テレビを内蔵していてソファーに座って見ます。水栓が見えないようにしています。階段室、外観、バスルームですね。次は、有名な華道家の教室で、三重県の四日市に作った家庭画報の表紙を5年ぐらいやっていました。地下がゲストハウスになってます。石も全部築きました。柱が全然ない空間ですね。裏方に沢山こういう壺が置いてある。新建築に出ました。マツダの今流れている宣伝に使われています。福岡、博多で作った住宅は、周りに家がばーっと並んでいて、旗竿地で、四角く塀で囲って自分の領域にしています。キッチンカウンターです。毎回できるだけ内部空間からの外への距離をとって部屋が広く見えるようにしています。1階の、雨が落ちてくるバスルームですね。露天風呂みたいに換気ができて開放感があるようにしました。次は、岐阜の360度GLASS HOUSEですね。田んぼの真ん中に浮いているようです。中のリビングルームの壁には、テレビが内蔵されています。キッチンがあって、全部収納になっていて、ドアノブも付けていなくて、押したら開くようになっています。LAKE SIDE HOUSEは、河口湖の湖畔にあります。暖炉です。今度レクサスのCMで、何かに使うっていっていました。GAに載りました。足立区でつくった住宅は、玄関入ると、鉄砲階段があって3階まで上がれて、バスルームにいつものパターンで坪庭を取っています。鎌倉の住宅は、海が見える所ですね。下に江ノ電が走っているロケーションです。珍しく螺旋階段があります。これもリピーターですね。前に、吉祥寺でつくった真っ白の家のお医者さんの、2回目のものです。今回も全部家具は1種類、白にしてくださいって言うので、白でしています。セカンドハウスですね。照明器具、カウンター、バスルーム、プールですね。テラスがあって。プールから上がってシャワーを浴びられるように。主寝室、ゲストルームもとにかく真っ白が好きなのでね。道路側では、海が見えます。凄いスイス製のサッシで、無茶苦茶高いです(笑)。金沢の住宅は、犀川っていう、見晴らしの良い桜並木がある土地にあります。これもお医者さんです。次はリピーターで、「HORIZON HOUSE U」ですね。前は横長だったんですけど、今度は吹き抜けのある空間をつくりたいということで、テラスがあります。既存のものの横に増築しました。次のものもリピーターで、さっきのタイの山の別荘、150m WEEKEND HOUSEをつくったら、今度は海の別荘をつくってほしいと。幅が50mあります。6人家族なので、1人ずつの部屋にしました。皆が使うのはテラスで、外のアウトドアリビングみたいになっています。MODERN LIVINGの豪邸特集で、また表紙になったものです。ホワヒンという王様の所有地の続きの所です。馬が走っているようなビーチですね。岩も今回築きました。前にインフィニティプールがあって、それぞれの個室から海が見える、吹き抜けがある2階建てです。部屋ごとに、プランも全部変えています。続いて、カルバン・クラインですね。日本の、ファッションショーをカルバンがしたいということで、インタビューされる3人の建築家の中で一人に選ばれたものです。とはいえ、失敗すると大変なので結構プレッシャーが大きかったですけど。36mの一つの家を作ってくれということで、でも窓は作ってほしいと。中の生活が見えるようと、全部窓にして、ガラスにして、森の家のガラスの家の、見る見られるを逆転して、観客側がわーっと取り巻くような感じで、森の木々を人に見立てて作ったものですね。お風呂場と、コートがあるんです。作っている最中のニューヨークのカルバン・クラインがつくったバスルームのビデオがあるので見てください。東京の絵画館の前での仮設です。カルバン・クラインはDMを色んな人に配っているので、失敗したら、できなかったらと思うと大変でした。打ち合わせしているときの写真ですね。模型をつくって説得して。まだ若いですね(笑)。仮設を1日で作って1日で壊すため施工方法も考えないといけないので、結構プレッシャーがありましたね。デザインするのに施工方法も材料取りも考えなければいけませんでした。ニューヨークのカルバン・クラインとしては今までで一番成功したファッションショーだったと喜んでくれているので、ありがたいです。

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